静浄園の平野です。
今日は父からのリクエストで、実家のお庭の剪定作業を行いました。
父はつい最近まで血液の病気で入院しており、母はリウマチやその他の疾患を患っています。
この炎天下の中でも草抜きや自分なりに剪定しようとしていたので、無理して欲しくなくて剪定を私が行うことになりました。
実家とはいえ母屋です。おじいちゃん、おばあちゃんが愛した大切なお庭です。
幼き頃、お仏壇でお経をあげたあと、仏間から見える庭を眺めながら新聞を読んでいた今は亡きおじいちゃんの姿を思い出しました。
私はおじいちゃん子で、友達と遊ぶよりおじいちゃんと一緒に畑をやったり、庭に秘密基地を作ったり、木工工作のやり方を教えてもらったりしていました。
おばあちゃんも老後、縁側の椅子に座って庭を眺めながらお茶をゆっくり飲んでいました。
そんな庭を今でも父は大切にしており、自分なりに剪定していたけれども、血液の病気になり怪我をすると血が止まらない状態になってしまうので、高木や枝垂れもみじなどは私が剪定をすることになりました。
剪定前の状態です。
枝
垂れもみじはほとんど手が入っておらず、幹が見えない状態になっていました。クロガネモチは父が剪定したそうですが、気に入らないらしく私が再度剪定しました。
またおじいちゃんとおばあちゃんが高野山で買ってきた高野槙を育てたい、という理由で、隣になったビワの木を伐採することになりました。
剪定後はこちらです。
枝
垂れもみじはこの時期に強く剪定すると木が弱ってしまいます。そのため、幹が見える空間を作り、不要枝や枯れ枝を除去する剪定をしました。
もみじは基本ハサミを使いません。枝ぶりを見て樹形を整えるためにポキポキと手で折っていきます。それぐらい繊細な樹木ですし、ハサミを使うよりダメージが少ないためです。
クロガネモチも整えて完成です。
3時間休憩なしでやり続けたので、さすがに水分不足で実家で休ませてもらいましたが、その間、細くした枝や幹を父と母でゴミ袋に入れてくれました。名古屋市も燃えるゴミとして出せば樹木の切り枝を回収してくれるためです。
これからも紅葉も紅葉の時期へと移り変わっていきます。また実家の母屋を訪れて、気になる部分を定期的にメンテナンスしていこうと思います。
庭とはそれぞれの人生の思い出が詰まっている地。ただ花が咲いているのではなく、普段お客様のお宅でもそれを可能な限り汲み取って剪定できる庭師を目指していきたいと常日頃から考えています。
切ることは簡単。でも成長させるまでには何十年もかかる樹木たち。その命に感謝しつつハサミを入れ、樹木が望む形に整えてあげることが庭師の大切な仕事だと思います。
今日もありがとうございました。
静浄園 平野
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