静浄園の平野です。
今日は尾張旭市のとあるお寺で剪定作業でした。
職人3名がそれぞれの箇所を担当して、今回も剪定作業を行います。
ご住職がお盆の法要までに境内を綺麗にしておきたい、とのご要望で剪定作業に入らせていただけることになりました。
大きくて立派なお寺様です。観音菩薩様が御本尊かと思われるお寺でした。お寺の剪定と聞くと、以前の私を思い出します。
僧侶の時は全境内の剪定や山の管理を任されていました。
庭師さんに初めてハサミの種類やどんなものを買えばいいか聞くことから始まり、見よう見まねで剪定を始め、庭師さんに剪定のやり方をしつこく聞いて、とにかく境内を綺麗にしたいとの想い一心で剪定作業をしていたことを思い出しました。
また剪定に限らず境内に松を移植したり、枝垂れ梅の植え込み、五葉松の植え込みなども行なっていました。
こうして実作業を行いながら、造園の勉強を独学でし、造園技能士の資格を得ました。
庭の作務(お寺の全ての作業のことを修行とし作務と言います)をしている間に、お葬式が入ったり、法事が入ったりなど、作業着→お袈裟→作業着と何度も着替えをして、1日バタバタとしていたことをふっと思い出しました。
幸いお寺にいたことでいろんな方々との出会いがあり、庭師の師匠を始めたくさんの庭師さんとの交流がその時代からありました。
こうしたご縁の中で今私は生かされているんだ、と考えると本当に頭がさがる思いです。今も修行中ですが、仏教では人生死ぬまでが修行です。
お坊さんとしての活動はできなくなりましたが、今は造園の世界で出会う方すべてが親方と思い、毎日ありがたいことに修行させて頂いていると真剣に思っています。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はカシの垣根やクロガネモチや本堂前の植栽の剪定、伐採がお仕事の内容でした。
作業前の風景です。
蒸
し暑い中、黙々と自分の与えられた仕事をこなし、全体を見て次の仕事を自分で決めて進めていきます。
暑いので1時間くらいで休憩を繰り返しながら作業を進めていきます。
途中、おくり様からお茶やアイスクリームなどたくさんの差し入れを頂きました。本当に助かりました。ありがとうございました。
作業後の風景です。
これでお盆までに境内の景観を整えることができました。
時間があったので境内のお庭をぐるりと見学させて頂きました。
すると大きな観音様の下にこれまた大きな石が乱積みで組まれています。
よく思うのですが、昔はクレーン車や重機が普及していなかった時代に、人力でこの大きな石を組み造園をされた職人さんたちの魂が込められていることを感じると、やっぱりすごいな〜と思います。石の配置、組み方、景観など非常に勉強になりました。
また秋には松や大きなクスノキの剪定がありますので、お邪魔できることを楽しみにしています。
今日もありがとうございました。
合掌
静浄園 平野
1級造園技能士の庭師として愛知県全域で剪定、伐採作業をお受けしています。
春日井市、小牧市、瀬戸市、尾張旭市、名古屋市、犬山市などからの剪定、草刈り、伐採、高所伐採、神社や仏閣の高所剪定作業、などお庭の管理をお受けします。
見積もりは無料です。現着拝見しお見積り致します。
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